山東省の観光~中華文化に名を残す山東省を巡る~

千年をゆったり 孔子・孟子文化

山東省といえば、すぐに孔子の故郷―曲阜、さらには孟子の故郷―鄒城を思い浮かべます。中国への影響が極めて大きい孔子・孟子思想の起源について直接教えを受けたいと思う方は、山東省を絶対に見過ごすことはできません。

孔子の故郷がある曲阜は現在、濟寧市に属しており、街は大きくないものの長い歴史を持ち、商・周の時代まで遡ることができます。例えば、古代の三皇五帝の時代には、軒轅(=黄帝の名前)黄帝が寿丘で生まれ、少呉は寿丘に埋葬されており、曲阜は傑出した人物が出る地であることが分かります。

「三孔」は、曲阜・孔子の旅の中心の観光スポットです。三孔とは、孔廟と孔府、孔林を指しています。孔廟は、歴代王朝が至聖先師(=孔子に対する尊称)・孔子を祀った場所で、建築物は皇居の規模と外観を模したもので、北京・故宮や承徳避暑山庄と併せ、三代古建築群と称されています。南北の中軸線が9つの庭を貫き、466部屋の各式殿、閣、堂、斎、楼、壇や、さらに54カ所の門坊や2000基以上の石碑があります。参観の重点は「三殿一閣一壇」―大成殿、寝殿、聖跡殿と奎文閣、杏壇が主で、特に大成殿は故宮・大和殿、泰山・天貺殿と併せて中国三代宮殿と称されています。大成殿の前の杏壇は、孔子が講義をした場所と伝えられており、教育界が「杏壇」と称されているその由来は、まさしくここから発生したものです。

孔林は、2400年前に孔子が埋葬された地で、現在、孔氏家の墓が10万基以上存在しています。10万本にも及ぶ松や柏などの古木が聳え立ち、その雰囲気には、長い年代を経た悠久の趣があり、厳粛で静寂な空気が漂っています。長い年月にわたり政権の交替が行われてきましたが、英雄や豪傑はすべて孔子が永眠している場所を尊重してきており、その地を乱したり壊すことをしませんでした。このことがこの長い歴史を持つ植栽林を今日に至るまで完全に保存させ、生き生きとした歴史のある庭園にさせています。

孔府は、孔廟と隣り合っていて、またの名を「衍聖公府」と称し、歴代の孔子の直系の子孫が居住した場所です。歴代の帝が皆、孔子を尊敬したことが孔氏の系図を今日まで78代存続させてきました。如何なる朝廷、帝よりも長く続いているため、「天下第一家」と呼ばれています。孔府は、占有面積75万平方キロメートルで、9つの庭が3路に分けられています。官衛、内宅、学堂、家廟、並びに堂、軒、花庁などを含み、階層の順序が整然としており、多くの成語の出典はここに由来しています。

「三孔」を参観した後にまだ余裕がある場合は、孔子の出生地―尼山へ行ってみるのもよいでしょう。そこには、夫子洞、川上亭、尼山書院、尼山孔廟などの古跡だけでなく、伝説上の尼山硯もあり、いずれも鑑賞する価値があります。

曲阜では、至聖先師(=孔子に対する尊称)・孔子の「三孔」を、鄒城では、亜聖(=孟子の尊称)・孟子の孟廟、孟府と孟林を参観することをオススメします。

孟廟 孟府 孟林

孟廟は、5つの庭を持ち、南北の中軸線が亜聖殿を中心として、64部屋の殿宇、2カ所の御碑亭、1カ所の木坊を貫いており、古木の影がコントラストをなした庭の中には350基の石碑があります。孟廟で必ず見なくてはならないのは「孟母断機の碑」で、古くから親が子供を教育する際の最もすばらしい手本となってきました。

孟廟のすぐ近くにあるのが孟府で、孟子の直系の子孫が居住した場所です。孔府と同じように、官庁と住宅が合体した古い建築物で、保存は完璧で、大量の孟府の文物を収蔵しています。鄒城の東北に位置する孟林は、孟子の家系の墓地で、清代に至るまでにすでに667万平方キロメートルに達しており、植樹されている柏の木は1万本以上あり、青々と茂って壮観な様子を呈しています。

孟廟のすぐ近くにあるのが孟府で、孟子の直系の子孫が居住した場所です。孔府と同じように、官庁と住宅が合体した古い建築物で、保存は完璧で、大量の孟府の文物を収蔵しています。鄒城の東北に位置する孟林は、孟子の家系の墓地で、清代に至るまでにすでに667万平方キロメートルに達しており、植樹されている柏の木は1万本以上あり、青々と茂って壮観な様子を呈しています。

「三孟」を参観した後、ぜひとも曲阜の南、馬鞍山東山麓の鳧村へ向かうことをお勧めします。歴史上最も有名な孟子の母親がここに埋葬されています。「孟母三遷(=孟子の母が子供の教育環境を配慮して3回転居したという内容。幼児の教育には環境が重要であるという教え)」の物語は、子供の教育に関する中国人の共通認識となっており、また、孟子の母の名を永久にとどめ、松・柏が高くそびえ立つまでの2000年に渡り、「孟母林(=孟子の父母の墓地)」の名は広く伝わってきました。

濟寧へ観光に来た場合は、必ず「三孔」、「三孟」を訪れてみてください。2人の偉大な指導者が長い年月を経過しても依然として中国人を教え導き続け、文化の繁栄した新たな時代が完成していることを通じて、中国文化の強烈なエネルギーを感じることができるでしょう。